☆仕事しろよ (2007/12/16)


 職場で雑談しているうちに何故かシチュエーションだけ浮かんで来たので,数年ぶりにコンテ――じゃないネームをきりかけて案の定煮詰まりました。やれやれ‥
 創る(大して創ってねーよ)にせよ受けるにせよ,次第に「“物語”に興味はない,あるのは“掛け合い”と“演出”にだけだ」てな辺りに凝固しそうでアレなんですけど,でもバランス悪かろうと何だろうとそれで遊んでみるのも手かなぁと今更思いつつ,しかしやっぱり煮詰まる‥

☆わいどー (2007/12/05)

 どうにもこう,よしひこ君は未だ謎多く冥き深淵の持ち主で,傍目には意義不明な紆余曲折千辛万苦の果てに24.1インチWUXGA液晶モニタを2台も抱え込んでる,なんてことをいつの間にかやらかしてたとしてもいちいち呆れ――驚いてはいられません。でもやっぱり一旦は呆れ――驚いた上で一応ツッコんどくのが礼儀と思います。なにやってんだ君は。
 とは云え,邪魔だし1台を貸与あるいは買い取りなどいかがなものか,と打診されればほゞ二つ返事で引き取って参りますとも勿論なんだよ悪いかよ! 17インチモニタ(8年ものの埃つき)と挿げ替えてはいスイッチオン!

 ‥す,素晴らしい。

 UXGAよりなんと三十八万四千ドット分も情報量が増えたその上で尚画面はクッキリ文字もデカい――何もかもが薄ぼんやりトワイライトで米粒の経文を読むようだった来し方を振り返りますにも17インチには相当な無理を強ひたりけり(詠嘆)と卒塔婆のひとつでも立ててやりたい気分にもなりますが引き取り手は居るのでまだ彼の人生は終わってません。それはともかくハイライトの階調表現も何とかなってそうだしいやまぁスゴいな広いな大きいな。ところでおすすめ十字砲火は『神様のメモ帳』に照準中で,これまた奇矯な人物設定ですが面白かった。

☆反時計回りのペン (2007/10/29)

 比較的最近湯大人はタブレットペンを分解掃除して直し,だいぶ以前私は破壊解剖して殺しました。人から「もう要らんからやる」と替えを貰ってからの凶行ですので問題ないっちゃあないのですが,このタイプは糊付けでもしてあるのかどうあっても分解出来ないようで,引きずり出した内臓が埃まみれなのを見たときにはガッカリでした――分解さえ出来れば,きっと埃を払うだけでサイドスイッチが復活したであろうものを‥
 それとも,これも分解出来るものなんでしょうか。自分が信用出来ません。何故基板まで叩き折られているのか,今や全く覚えていません。ふと思いついたことには,少なくとも尻尾だけは取れたので,そこへ空気でも噴射すれば或いは延命できたのでしょうか,ああ!


 なんかどうも,余所様のネタを引っ張って来てばかりのようで非常に心苦しいのですが,陽仁さんとこにあったコレを訪ふてみますに,反時計回りにしか見えない私はどうやら左脳派であるようです。へぇ? そう? 例えば言葉を繰(く)って遊ぶのが大好きな辺り,左脳的と云えばそうなのかも知れませんが,でも繰り出される言語たるや情緒的感覚的もいいとこのように感じているので,「‥ロジカル?」と尻上がりに呟いてみたくもあります。数字苦手だし。上記のような蛮行にも走――いや,これは左右に関係ないな。

☆芋蔓式 (2007/10/22)

 5番アクセントでお願いします。

 ――全く意味はありません。「割引率が高い」と云う至極小市民的な理由でハルヒDVDを買い求めて以来,某巨大通販網をたまに利用するようになりまして,そこの「おすすめ商品」リストが何気に楽しく,好きな作家を手持ちリストに加えるとどうなりますやらと米澤穂信作品を入れてみたら,なんか色々出て来たのでその中から興味を引いた小説を――主に地元の町本屋で――ちまちま買い始め,そしたらここ2ヶ月で部屋のライトノヴェル量が激増してました。米澤穂信からは東野圭吾とか法月倫太郎とかには行かないんですね。と云うか本が脇机に山積みですよどうしましょう。

 さて,初っ端に読んだ飛田甲の『幽霊には微笑を、生者には花束を』とその続編『夏祭りに妖狐は踊れ』は,『ハイブリッド ユニバース』や『スターダスト イレギュラーズ』へ遡りますにもひたすら王道ボーイ・ミーツ・ガールなお話群で,莫迦みたいなハーレム状態はないし好ましかったです。地味だけど。いや地味なだけに尚更。
 次。『ある日、爆弾がおちてきて』[古橋秀之]。SFボーイ・ミーツ・ガール短編集。とりわけ短編のSFには多かれ少なかれ喪失感を掻き立てられてちょっとしんどい,と云う印象が(いっそトラウマが)何故かあるのを思い出しました。「三時間目のまどか」のような話は好きです。
 次。『狼と香辛料』シリーズ[支倉凍砂]。筋立てもキャラクタもつまらなくないのに,変化球のつもりで実は直球だけのような――いや,どうなんだ――掛け合いを含めて,なんかこう,何かが半端なのか逆に過剰なのか,よく判らないまま(あくまで嗜好の問題として)イマイチ嵌まり切れてません。いえ面白いんですよ? 2巻で止まってますが,そのうち残りも読むつもり。
 次。『“文学少女”』シリーズ[野村美月]。この力任せの設定と見立て展開と大群叙述トリック(?)レターは何だろなぁと思いつつも,買ってその日に読み終えて翌日次を買って,などとやってたので面白いんだろうと思――呑まれてさえいれば面白いです。物語以前にこの力任せの語り口こそが青春,みたいな。
 そして,上記を逐次「持ってます」リストに加え,おすすめ十字砲火を浴びてやがて出てきたのがコレ:『付喪堂骨董店』シリーズ[御堂彰彦]。
 余韻頼みの短いセンテンスの多用は已めて欲しいとは思いますものの,全体のとぼけた語り口や何かを抱えつつもとぼけたキャラクタは非常に好み。短編1話完結連作の中で,「アンティーク」類は悲劇を生んだり喜劇を生んだり“効能”色々,「アンティーク」と無縁でない主人公たちの秘密が明かされていくのを楽しみに,また,そのおとぼけ人(ビト)たちのすれ違い劇も楽しみに。
 ところで以下は本屋で遭遇:
   『天使が開けた密室』[谷原秋桜子]
   『カラクリ荘の異人たち』[霧島ケイ]
 すいません表紙買いです。いいなぁ水彩。内容は――そこそこ楽しかったです。こんなことやってるうちに米澤の新刊が出てくれてまして,『インシテミル』はちょっと迷うところですが『遠まわりする雛』は買いますよ――町本屋で。仕舞うとこないけど。

 そんなこんなで通販サイトを利用はしてるけど売り上げには然程貢献しておりませんで,なんとなく申し訳ないようなどうでもいいような。『バッカーノ!』のDVD1巻だけとか『電脳コイル』とか,もしかしたら買うかも知れないから許してもらおう。

☆車内アナウンス (2007/09/15)

 昨日,確か両国駅辺りを発つときにこんなようなのが:

「閉まりかけの扉からの無理なご乗車はお已めください。田舎の電車ではございません,すぐに次が参ります

 きっと開扉釦を押し直す瞬間に,思い切り舌打ちして罵りながら夢想したのです――閉じかけのドアに誰か割り込んできたら,例えばドアから刃が出て何としても閉じ切ってしまう鮮血ガジェットなどを。頑張れ車掌さん。

☆一度に色々と (2007/08/18)

 よしひこ君の本をついでに運んでくれる筈の方の体調がすぐれないらしく明日の参加は未定,こちらは飼い犬が亡くなったすったもんだやらでその報せに気付くのが遅れて,手を打とうにもどうにもこうにも手遅れのような,てなわけで最悪の場合明日は空っぽのブースでのへら〜としているのでしょう。人いきれの中で仕事でもしてようかな‥無理だな。ちなみに件の“後書き”は最終的にボツとなりました。

☆“後書き”落画き (2007/08/11)

 今度のコミケットにはよしひこ君が仕事で来られない,と云うことで私はなんとしても売り子として行かなければならなくなりました。なので必要書類の受け取りその他諸々あって先日彼の家を訪れたわけなのですが,私の目論見といたしましてはブツの受け取り・打ち合わせをとっとと終わらせて,あとは原稿に追いまくられる彼は追いまくられるに任せ,その傍らで『ハヤテのごとく!』の続きをなるたけケラケラ笑いながら呑気にダビングしてる筈でした。
 ところが「ここに,ほれ,こうして1頁余ってどうしようもないのがあるので是非とも埋めてくれ給へ」などと,参加してもいない同人誌の後書きを書かされる羽目に陥りまして――陥れられまして,なんだかもう,いつもながらの長たらしい割に無内容の駄文と落画きを書き散らして参った次第です。後書きの全文はコミケット後にここに掲載する(予定)として――ええもう,お茶濁しに――,取り敢えず落画きだけ載っけときます。
   

 ――こんなことに時間を取られ,結局ハヤテの続きはダビング出来ませんでした。私は一体何しに行ったんでしょうか。

 ‥ああ,打ち合わせでした。

☆リーピング (2007/05/26)

 つまるところ,またもや内輪掲示板に書き散らした駄文の転載です。

 なにせイナゴだし,てっきり原題は"The Leaping"であろうと踏んでいたら実は"The Reaping"であるなどと,世の中はぼくごとき安易且つ日和見的微温的発想者の及びつくところでは到底ないのは自明のことと置くとして,あれは割と面白いのではないかと何気に思っています。ホラーじゃないだろあれ。思弁する振りスリラー? とは云えわざわざ劇場で見たいと思うわけでもないので"The Shining"同様却下。1,800円もあれば「 Concealed. カレー」と「 Concealed. クッキー」でなんとお釣りが来るのです。更に Concealed. くんならしめしめとばかりそのお釣りで3回もガシャ Concealed. を廻し奥さんに怒られることでしょう恐らく。以って1,800円の価値を知れ。
 ところで明日は引越しでしょうか。全く興味のない芸能仕込みとやらに駆り立てられたり困憊の極みとは存じますが,まぁ‥‥頑張って。適当に。くれぐれも引越しついでに作並厭世観に身を委ねたままホラーな廃棄物をこちらへ投げつけませぬよう切に願う次第です。

 先日よしひこ君とこに遊びに行って,彼が Concealed. する傍らでまた色々と見せてもらってたのですが,作りは丁寧しかし根本の企画が腐臭を放ってやまない『ア Concealed. ー』にまず頭を抱え,ついで『怪 Concealed. 』にもどうにもノれず猛烈な眠気に襲われて如何ともし難く,床に転がる Concealed. を手始めに物欲の壙穴たる彼の部屋の物色業務へ移行しようかとグレかけていたところ,その次に見たなんと『ハヤテのごとく!』で大復活いたしてしまいました。もう‥呆れるくらいパッチリと。ギャグの程度は『瀬 Concealed. 』とどっこいどっこいなのですが,有効なツッコミ役不在のままダラダラ推移するあちらと違って,誰がどうボケようと主人公かメイドのどちらかが,或いは 若本規夫 as 天の声 が必ずや手早く素早くバッサリ抹殺処分してホイホイ次へ進めるのでもぉテンポさいこー,3話まで見たところで時間がなくなってしまったのが残念でなりません。うぉー,電車なくなる!
 ‥しかし,なにかと複雑な気分です。(以下大省略)

 毎度々々済みません。ちなみに絵に引用箇所との脈絡はなく,薄く『黒の契約者』からの流れです。

☆グリム (2007/04/12)

 よしひこさんから「定時報告」と題する妙な勧誘メールを受け取りリンク先へ飛んだところ,バベルの塔のようなところで延々繰り返される同じ5日間から如何に脱出するかと云う――いえ,物語とかキャラクタとかゲームシステムとかをさて置いて,公式サイトでリピートしてる主題曲にほだされて『グリムグリモア』をつい注文してしまいました。あ,主題“曲”ね,“歌”じゃないよ。

 実際に手元に届くのは月末なのですが,せっかく買ったからには面白いといいなぁ――と云うか,いつやれるんだろう‥

☆ホノブ (2007/03/03)

 なんかどーもあちこち手がまるで回ってませんが,これも自分の仕事の遅さと時間の使い方の下手クソさのみに起因するともなればそれ以外の誰を何を恨めるでもなく,仕方なしに地面に深く掘った竪穴に毒づ――いえそんなことはしませんで,うまい具合に映画の日にヒョッコリ暇が出来たのをコレ幸い,「『エクステ』及び『叫』をハシゴせよ」との主に九州方面からの雑音は端から無視しつつ『墨攻』を見て参りました。
 3時間以上あったなら尻が痛くて見てられないに違いないので2時間チョイの映画を指して「尺が足りない」などとは口が裂けても申しませんがいささか駆け足な感は否めず,もし(多分,特に漫画版の)原作を読んでいたらこれはなんとロクでもないダイジェストであることよと思ったのかも知れません――が! 原作を読んでいない所為でしょうかそれなりに楽しめました。と云うか実のところかなり面白かったです。心情・心理描写は,例えば『蒼き狼(の予告編)』の如くTVドラマと見紛うばかりの説明台詞でしかなされないのなら,いっそ物足りないくらいの匙加減であとはこっちで演技と演出の行間を汲めばいいし,あと,戦闘場面が妙に絶妙なバランスを保ってて,単純に「恰好いい!」だとか或いは娯楽としての悲劇性だとかのどちらにも向かわず,前後の文脈と併せてただ無償の悲惨さに思えるのは,これはむしろ駆け足だからこそでしょうか。だとしたら2時間はピッタリの尺と申せましょうや。

 そして帰りに映画館近くの本屋へ寄ったらなんと米澤穂信の『クドリャフカの順番』と『犬はどこだ』を発見。町本屋でなかなか見かけない上にいずれも新書サイズ(よりもーちょっと大きいの?)で少々お値段と嵩が張るので買いそびれていたのですが,せっかく両方とも見つけたことだし買っちゃえ買っちゃえと2冊とも抱えてレジへ向かいました。どうも財布の紐が緩んでいたようで。しかしこれは緩めるべき処で緩めているので問題ないのです。『クドリャフカの順番』は所謂<古典部シリーズ>の3作目に当たる筈で,帰ってすぐ,ちゃんと読むのは後のお楽しみに取って置くとしてちょっと冒頭部分にチラホラ目を通してみよう――などと開いてみたわけですが,気がついたら3時間くらい経ってて結局読み終わってました。No! 後のお楽しみが! もうない! おかわり!
 ――とてもショックでしたが,まぁ要するにとにかくとても面白かったのでございます。

☆(無題) (2007/01/08)

 時節柄のあれやこれやについては此処では何も申しすまい,ええ。取り敢えず旧年の文章を中へしまっただけなのです。それから,確認の申し送りが遅くなって申し訳ありません,メールは確かにいただきましたアイザック。『ハルヒ』の新刊を待ちつつ隙を見て返信したいと思います。K市のフィギュア皇帝に於かれましては,近いうちにスケジュールなぞ伝達したく思いますので暫しお待ちくだされ。