☆占い (2006/12/04)

 気晴らしに,陽仁さん宅に貼ってあった占いなぞやってみたら,少し面白かったので転記してみました。(お茶濁し)

年齢@@歳は今までの苦労や不幸を改革できる時期です。趣味や楽しみを通じて生きているという事を感じてみて下さい。(<ホホォ‥)
・基本性格:鋭い洞察力と臨機応変さ(<??)。物事をいろんな角度から見る事ができます(<?)。頭の回転も速く,何かあってもその場で臨機応変に対応してみせます(<????)。好奇心旺盛で多趣味です(<?)。感受性が高すぎて(<?)精神的に疲れやすいところもあります。
・人間関係:一見社交上手ですがもう一歩踏み込めず,薄い関係になりがちです。身内には熱く,他の人間関係はさわやか。人間関係とは移り変わる景色の様な所が有ります。こどもからお年寄り相手に会話を合わせる事がうまいです。(<むしろ子供とお年寄りとしか会話できない気もするよ)
・生活:十年に一度ほど,精神的にダメダメになる事がある。旅行などしてリフレッシュして。(<うーん‥? どうなんだ‥)
・金運:お金が入ったとたん思いつきで使っていたのでは貯まりません(<これはあまり無いような気が‥)。技術力で出世するのではなく世渡り上手(<???)で出世。
>補正オプション
std@:バランスをとり、数秘のもつ性質の弱点を補正。複数の考えがたまに自己矛盾を引き起す場合もあるが,現実に幅広く適応できる。初心者向き(謎)。サブに数秘:@の性質を少し合わせ持つ。@の数秘の意味は探してね。

 ――補正の中身は以下:

・基本性格:好きな事しかしない,純粋な人。興味のある事,好きな事以外は非常にストレスを感じます。好きな事を仕事にするか,好きな趣味を持って下さい。集中と怠惰の差が激しく,集中したときのタイミングの良さは神懸かりですが,モチベーションの低いときは時間を無駄にしがちです。
・人間関係:人間関係は飾り気を嫌い,素朴で素直な関係を求めます。一見クールな部分はありますが,これと思えば面倒見はいい方です。性格的に利己的な部分もありますが,基本的にまず自分ありきな性格なので自分を否定する人に対しては非情な部分があります。恋愛は純粋な部分と秘めた衝動。基本的には純真なので大人のドロドロした恋愛は無理ですね。意外と恋愛が苦手な人も多いです。衝動を抑え込みすぎると無感情になる場合があります,感情の解放も大切です。
・生活:仕事はわずらわしい人間関係が絡むと効率が著しく低下します。あとは好きな仕事か否かが問題です。
・金運:趣味には消えていきます。先にも出てましたが仕事に自分の能力が生かされてるかが大切。

 ――ははははは。

☆主観時間 (2006/11/19)

 現在,ウィルス性腸炎とやらにかかっているのですが,2,3年くらい前にもやって此処に書いたっけなぁ,と昔のファイルを漁ってみたら,既に5年も前のことだったので愕然としました。

☆『父親たちの星条旗』――と云うか戦争“映画” (2006/11/13)

 今回のイーストウッドの映画ですが,三人の“英雄”たちの三者三様の生き方(若しくは生かされ方)を淡々と追って不気味によかったです。「三者三様」って辺り,えらく説話的にも響いて何処までが実話なのか判らなくなる,その辺含めてよかった。政治的要求から“英雄”になり損ねた戦友の親元を,ヒッチハイクしながら訪ねる失意の“インディアン”は,どことなくハイプレーン・ドリフターと云うか何と云うか,嘗てイーストウッドが演じた名無しの放浪者の現実版のよう――とは持って行き過ぎですかね‥
 ところで,あまり意味のある比較ではないかも知れませんが,戦闘場面に於いて似たような技術を投入して作られたであろう過日のスピルバーグ映画は,やっぱりどうしたって「見世物」っぽいんだなぁ,と何となく思いました。「撮る」んじゃなくて「撮らない」ことに力点を置いちゃくれまいか,と。よって,わざわざ子供を登場させてどんな場面を誘導するのかと思えば,火炎放射器のボンベを射抜かれてのた打ち回る火達磨兵士を直上から撮って遊び呆けてるだけ,と云うウー映画は端から論外です。同じく子供(と老婆)を登場させて,手づかみで飯を喰うクロード・エイキンズを不意に泣かせる『陽動作戦』に比べるまでもなく,あまりにさもしい。

☆掲示板 (2006/11/04)

 レンタル掲示板のスパム対策機能がどんどん強化されてて,それはとても結構なことではあるのですが,逆に一部ご迷惑をおかけしているようで申し訳ありません。機能の一部を解除して様子見しつつ運用して参りたいと思います。

☆高々度爆撃 (2006/10/30)

 先日とても久しぶりに自転車に乗ったらあっと云う間に足がガクガク。これはいかん,筋肉の使い所をたまには変えよう,てことで,最寄駅商店街より少し賑やかな隣駅商店街へ,行くときには30分かけて歩くのを自転車にしてみました。で,ちょっと遠回りして親水緑道沿いをママチャリで気分よく流していたところ,肩口に軽い衝撃を感じてふと見ればどうやらこれは鳥類が排泄物。空にカラスの声を聞きつつ少しく凹んだ土曜の午後,洗濯終えたばかりなのにまたやるのか。

 ――と云う駄文を上げ忘れてたよ。

☆ノニジュースとオトシモノ(台詞だけ) (2006/10/01)

 
 いやもう‥どうも済みません。なんとかしたい‥

☆海の蛍と黒服の男たち (2006/09/24)

 昨日は,晴れてはいても鉄塔映えのする不穏雲がムワムワと浮く素敵日和。親戚の法事で八千代の霊園へ,次いで親戚ン家の市原へ。いつの間にか「うみほたるに行ったことない」ってことで盛り上がってたらしく,帰りは高速を家とは全く逆の方向へ辿ってアクアラインに乗るはめに。何故だ――てか,海だー!!! ちょうど日没間際で雲と海と光線が非常にイイ具合。しかしカメラなんか持って来てない。それ以前に何故オレはハンドルを握っているんだと,「ドライバーは余所見するな」の罵声を浴びながら歯噛みしてました。そして,うみほたるに着いた頃には夕陽は雲の向こうへ沈んじゃった,チッ。それにしても風が強かった。砕けた波頭が飛沫より粉末よろしく吹き飛び散る一方,雲量とその色と日没直後の所為か海が黒くてまた不気味。ウキウキ。帰りは川崎方面へ抜けて結局湾岸一周。楽しかったけど黒スーツ&ネクタイであまり回りたくはないですよ。

☆四面‥ (2006/09/24)

 またしても内輪掲示板向け呪い画像です。内容についてはその気がないのでコメント出来ません。見逃してください。


☆聖ブレンダン (2006/09/17)


 この絵とは全く関係ないんですが,本棚の中身を粛清するつもりがW・H・ホジスンの海洋怪奇短編集をついウッカリ読み耽ってしまいました。『上海丐人賊』の単行本未収録分の雑誌切り抜きまで出て来たり,つまり整理進まず。一方,よしひこさんからはまたしても仏像を大小取り混ぜてウッカリ拝領してしまい,これはこれであゝもうどうしてくれませうや。小さいのだけでいいって云ったのにー!

☆CM70 (2006/08/14)

 ビッグサイト入り口,「祝70回」の趣旨のでっかい“看板”に気恥ずかしさを覚えつつ,例によってよしひこさんの手伝いで行ってきました。でも今回は手伝いと云うよりは湯大人と駄弁ってたり三ケ日未完さんのアイデアの奔流(いっそ洪水)を聞いてたり,いつにも増してただ遊んでただけなのではないかと反省すべき点が多々ありそうななさそうな――ごめんよ! あっはっは!
 おまけに,話の接ぎ穂に,よしひこさん及び後で合流するANA人形くんの人となりを湯大人に説明するに「人にフィギュアを押し付けて巻き込もうとする悪意の人たち」の如き大要を以って活写したところ,大人が「でも本多さんもまんざらでもないわけですよね」と実ににこやかにイヤな点を衝いて来るので言葉に詰まった挙句「いえまぁ‥人形に罪があるわけじゃないし」などとわけの判らない呟き放言で周囲の嗤笑を買う始末。あとは例えば,戦記もの(・メカもの)・英雄譚(・お子様ツンデレラブロマンス――の片鱗)と色々詰め込んで狙いはとてもいいのに見せ方がつまらなくて文句タラタラのくせに結局『ゾイド ジェネシス』全部見ちゃったその心は,と問われるに「絵柄が好きだから」とウッカリ答えたら「軟弱ですね」の容赦ない一撃。いやでも主人公とかとても良い子だし,てのはもはや説得力に欠けるので呑み込んで,私に出来ることと云ったらせいぜい「無論そうです」とかなんとか胸を張る程度。本当に,ボクは何しに行ったんでしょうか父さん。
 そんなわけで,変な具合に遊び倒してとても楽しかったです,そう,喋りすぎで血液が足りなくなって手足が痺れるくらいに。で,一日が終わって云えることは「マンガ画きましょうよ,ゆ壱さん!」の一点に尽きるわけですが,それを云っちゃうとそっくり自分に跳ね返って来るので云いません。ええ,云わないだけです。

 ‥‥

☆並び順 (2006/08/07)

 暑いですね,富士山麓の風穴にでも引き篭りたく思う今日この頃,ハルヒDVDの1巻を買ってしまいました。なんかどうも,このまま着々と全巻買っていきそうです。いえそのつもりですが,TVシリーズのビデオソフトを買うなんて『機動戦艦ナデシコ』以来で更にその前は『未来少年コナン』だなどと,手元のラインナップは何となくチグハグであまり美しくありません。それはいいとして,どうやらソフトの方は構成順に組む模様でちょっとガッカリです。放送順でいいじゃんかどうせ放送しちゃったんだし(<日本語がおかしい)。“最終回”の表裏二重構成なんて結構よかったと思うんだけどなぁ‥
 或いは,構成順で行くと最終回が『消失』直前となるので,そのまま『消失』メインのシャッフル放送で第2期を始められるよなぁ,などと希望を抱いてしまいます‥

☆チェルニィ (2006/07/12)

 えらく今更な話ですが,『SOUL GADGET』って続いてたんですね‥

☆妖虫 (2006/07/10)

 それは江戸川乱歩(読んだことないけど)――てのは全く関係なく,キャベツをむいたら丸々と太ったアオムシが一匹フンまみれで丸まりあそばしてました。農薬を減らしてあるってことなのかな。大昔,八百屋から野菜をダンボールで取り寄せて箱を開けたら中からモンシロチョウがヒラヒラ舞い出て来た,などと詩情溢れるシーンもありましたが,なんかこんなのもえらい久しぶりで少々士気が落ちました。外へ放すのも面倒だったのでそのままシンクへ落としといたら,フト気がつけば“冷蔵庫冬眠”から覚めたのかモノ凄い勢いでシンクから這い出て来てて,おお,溺れたんじゃなかったのか,うわぁ,速い速い速い速い速いはや――外へポイだ貴様ァ!
 フンはモノの見事にキャベツ色なんですね‥このまま千切りにしたらきっと判んないよ。

☆「萌へ〜」 (2006/07/08)

 先日,クイズ日本語王でしたっけ,あれを通りすがりに見たら小学校2年生(確か)の問題として,「十」「十」「月」「日」を足して漢字1字を作れと云うのが出てました。私は咄嗟に「萌」を思い浮かべてしまい,でもそんなの小2でやらないよと首をひねっても他に何も出て来ません。で結局2年生の生徒が掲げた解答ボードには「朝」の文字が嘲るように。‥そう――そう! それだ!! 他に何があるってんだ!!?

 はぁ‥

☆ハルヒ11 (2006/06/12)

 あっはっはっはっは!
 ちょっと駆け足だったけどまぁいいや。それこそ主人公のナレーションであちこち畳み掛けて欲しくもありましたがそうそうやってられませんよねきっと。ところであのゲームBGMに引用されてる曲が誰の何て作品か思い出せずに困っています。クレジットに載せといてくれりゃいいんに。クライマックスの打楽器の音質が一瞬「パリは燃えているか」みたいとか出だしの3音が「勝利への脱出」みたいとか,いえまぁ“みたい”云うなら厳密にはいずれ後発の筈のこの2曲こそですがそれはどうでもよろしく,要するに「そうそうこんな曲あったなぁ」感がやたら強い分わーん気持ち悪いー!!
 さらにところで,シナリオのあの名前ってフルメタルなあの人なんでしょうか‥何故だ。

☆試し画き (2006/06/07)

 
 先日,よしひこさんトコへ遊び行ってペインター9をいじらせてもらいました。いじるったって「鉛筆」と「デジタル水彩」(←6までの「水彩」に当たる)と「ペン」くらいのもんなのは普段殆どそれしか使ってないから。あとは,他人様のPCであることを強制忘却してショートカットやらタブレットやらの設定をいじり倒した程度――と。エッセンシャル3もそうですが「(デジタル)水彩」をレイヤ上にペイント出来るのが技量のない人間にはとても有り難く,ショートカットをかなり自由に設定できるのも気に入りました。結構使い易そう。しかし,6で「鉛筆」や「ペン」の最初のストロークでレイヤ合成が自動的に「フィルタ」に変わってしまう不思議仕様が更に強化されて,多分全てのブラシで勝手に「フィルタ」になってしまうのはわけが判りません。エッセンシャル3では「フィルタ」固定だったし,これで作業するのが基本なのでしょうか? 素人には謎な仕様が相変わらずチラホラ。ちなみに服装が上のようになったのは横から余計な茶々を入れてくれる人が居た所為。

 ところで彼はX箱360の持ち主でもあります。『N3』(Ninety Nine Nights ――だったかな?)を何気に遊ばされてみたら,とにかくクリーチャーを乱戦の中でバッタバッタとひたすら薙ぎ倒して進むランボー者ゲームでした。この手のをあまり遊んだことのない身としては『ドラッグ・オン・ドラグーン』をかろうじて想起してみる程度なのですが,やり方さえ判ってくれば何となく面白くはありました。それにしても敵味方ン十人が入り乱れて動いてるのに処理落ち無しとはなんと恐ろしい器械。イベントムービーのCGは肌理(きめ)が細かすぎて,いやここまでしてくれなくてもいいよとむしろ退(ひ)く。技術の進歩とやらのおかげでどんどん居心地が悪くなって行く思いの私は既にジジイですか。表現に,機械類に対して云うところの「遊び」のようなものを残しといてくれよと思わないではなし。よもやダイアローグと演出のクサさでバランスを取っているなどと云うんじゃあ‥

 それはそうと次回は『射手座の日』! わりと好きなエピソードなのでどう見せてくれるかとても楽しみです,ああ待ち遠しい。

☆ハルヒ9 (2006/06/02)

 オリジナルエピソードでもキャラクタの扱いとかそれらしくて大したもんだなぁと感動すること暫し。あとでよくよく見返したら原作者本人によるシナリオだったと云うオチこそつきますれど,でもカメラワークやカット回しも凝り過ぎず凝っててそっちの方でも楽しかったです。演技付けの細やかさや俯瞰ロングの使い処は毎度良い(これまでで一番好きなのは,5話の図書館で携帯の振動に主人公が叩き起こされたところの,どえらく効率的な1カット)として,本で一部画面を隠すお約束ももちろん面白いけど,今回は特に冒頭で黙々とカードゲームを遊んでる辺りの地味派手なカット回しで既にウキウキ。

☆落画き (2006/05/24)

☆ハルヒ7 (2006/05/15)

 今回も高密度リズミックハイテンポしかも“完全消化”でもう最高。奇蹟ってあるんだネ! 『死づえ 呪縛病棟』をインプリントしようと謀(たばか)る某本部長の反復奸計なんて落丁だらけで本文が1ページもない文庫本なみにどうでもいいやはっはっは――などと此処で書いても脈絡が全然判りませんよね,私も判りません,脈絡を持たせる方がどうかしてるんだ九州!

☆春期限定/夏期限定 (2006/05/03)

 本屋をそぞろ巡り平積みコーナーをなんとなく眺めていたところ,ついカバーイラストに惹かれてとある小説を手に取ろうとしてフト,おやこれは以前にもつい手に取ろうとして――と云うか実際に手に取ってマジマジと絵を眺めてしまってでも小説を読む気力をどうしても出せなかったのでついに買わずに終わってしまった本と同じ人なのではなかろうか,などと思ううちに程なく判明したことにはその本はその以前の本の続編でありました。てことで,画き手はおろかそもそも書き手からして同じ,蛇足ついでにもちろん登場人物も同じ。それだけ“同じ”づくしでしかも今回は小説を読む気力はそこそこあったので,観念して1作目『春期限定いちごタルト事件』の方をパラパラと読んでみたらリズミカル且つ抑制の効いたオトボケ文体が非常に好み。こりゃもう迷うことなく新刊続編『夏期限定トロピカルパフェ事件』ともども引っ掴んで家にか――いえ勿論レジを経由してから家に帰り,でもって一気に読んでしまいました,オ・モ・シ・ローーい!!
 断片的事実から論理的思考を積み重ねに重ねて探偵役を演ずるのが楽しくて仕方のない男の子と,異様に鋭い観察眼と内偵・お膳立て能力とで探偵も出来るけど本人としてはとにかく“復讐”の大好きな女の子が,その能力のお陰で他者から疎んじられて心に傷を負い,2人で一致団結協力して波風を立てない平凡な“小市民”たろうと必死に努力奮闘する――んだけれどもやっぱり努力奮闘しちゃいけない“非小市民的”な方面で努力奮闘してしまう,と云う人死にのないミステリ。
 ええと‥きっとミステリとしても大したものだろうと思うのですが,例えばケーキを余計に食べてしまったことを如何に隠すか,など,私はどうも,“如何に”よりもそこで知恵を絞ってしまうシチュエーション自体にウキウキしてほゞ満腹などと,ミステリについて語れる口を持ってませんで,しかしそれにしてもとにかくこの2人のキャラクタと関係性は面白すぎ。『夏期』の結末がああなら,是非とも秋冬の続刊を望みたく思いました。

☆『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』 (2006/04/29)

 ‥なんとか最終日に行けました。殺された親友のメキシコ人カウボーイとの約束を守って,アメリカ人カウボーイがその犯人とともにメキシコまで遺体を埋葬しに行く話。親友が所謂不法入国者なので,遺体を運び出すのにもやはり不法な手続きを踏まねばなりません。国境警備の目を盗むべく険しい間道を馬で辿る,一見して西部劇のような装いの現代トレックムービーです。
 肝心の,トミー・リー・ジョーンズが何故エストラーダとの約束にこだわるのかがイマイチ伝わって来ないような気がして,思っていたよりはインパクトの薄‥い映画だったような案外にそうでもないような――でもとにかく面白いは面白かったです。途中,ジョーンズとバリー・ペッパーがメキシコの村人を手伝ってトウモロコシの皮むきしてる辺りで既にそうなのですが,結局“贖い”と“赦し”の物語でもあったのもよかったし――その点で,ジョーンズよりもペッパーの方がキャラが立ってたような気がしないでもないのがちょっと惜しい。それにしても,どっかクリストファー・ウォーケンっぽいこの顔は前に見たことあるような,と思ってたら『プライベート・ライアン』の狙撃手なんですね。あれも,どっかクリストファー・ウォーケンっぽい顔だなぁ,と思いながら見てたんだった‥
 ところで,出て来るキャラクタがみんなそれぞれよかったのですが,一番は盲目のおじいちゃん。国境界隈の孤立した谷あいに独りで住んで日がな一日メキシコのラジオ放送を大音量で聴いて過ごしてるのですが長いので別頁へ続く:

☆5th Element (2006/04/27)

 我らが湯大人の別荘に罠のようにまたしても転がってました。先に謝罪しておきますとこれは無断転載ですスイマセン。が,なんかもう,お忙しいでしょうし一々断りを入れるのも却って色々お手間を取らせてわずらわしかろう,と申しますよりも,市井の常套表現になって久しいこの“状況”とやらに於いては,可及的速やかに粛々と晒し首にする以外の処置を全く思い付けません――ボクの前に2本のレールがガッチリ敷かれてるんだよ父さん! 50ミリくらいたわんでるけど! 行き着く先はきっとカサンドラ・クロッシングだけど! “HERE”じゃないっつーの!!

  

「これって究極の選択だよなぁ」などと一瞬ウッカリ思ってしまってすっかり鬱です。ところで,私の部屋はこんなにモノが積み上がってるわけじゃぁないんですって――ホントなんだってバ!

☆ハルヒ4 (2006/04/24)

 面白すぎる‥
 放送順では第4話だけど予告編によれば実質第7話だとかでは説明不足もいいとこでしょうが,しかしよもやあそこまで原作のエッセンスを保持しきってしかも面白いアニメ化作品がこの世に有り得ようとは‥ニヤニヤ笑いを通り越してもはや泣けて来ます。

☆ブラン城 (2006/04/22)

 ことの発端については掲示板をご覧いただくとして,湯大人が,見たことないけどチェコ映画『オテサーネク』もきっと真っ青の変チクリン猟奇漫画をいつの間にやらお画きやがりあそばしてました。やっぱり見たことないけどマーティ・ロビンスの軽快な曲調の西部劇主題歌「縛り首の木」(<古過ぎ)をBGMにご鑑賞ください。

  

  

 ぶら下げられているのがどうやら例の“5番目”の人形らしい,と云う辺りでむしろいたたまれなくなってしまう私自身の“ヘタレ”具合には取り敢えずフタをしておくとして,迫り来るものが「鬼気」なのか「嬉々」なのか判然としないところが一番コワいと申しましょうか,一見ホノボノとしたオマケ絵にさえ画いてるときのニヤニヤ笑いがありありと思い浮かべられて,むしろ「中和」とは程遠い全く逆の効果しかないような気がしてなりません。おゝ神よ,斯くもこの世は悪意に満ちている! ところで,正しかろうが正しくなかろうがやっぱり「祓う」――じゃなかった「吊るす」のってどーなんだ,てのが一般的な人情であろうと思われるわけですが,一方,かく云う私はつい先日よしひこさんから余剰物資をついちょびっト譲り受けてしまい,またしても置き場に困り果てています。
「吊るすしかないよ‥」(京田尚子)

 ああ,そんな‥

☆トミーリー,スターンリー (2006/04/16)

 トミー・リー・ジョーンズの異常な執念がメキシコの灼熱砂漠に炸裂すると云う『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』の上映はいつまでなのかな? などと調べてたりすると,公開中の他の様々な映画のタイトルにも触れることになりますね。そんな中,『博士の愛した数式』と云うタイトルを視野に収めるたびどうしても,内容の似ても似つかぬ『博士の異常な愛情』と誤認しそうになってウンザリするのは,高校時代の悪辣な友人の策謀のたまものでありましょうや。スタンリ・キューブリックを神と崇める邪教徒たる当該友人は昔時の或る日,「行こう,面白いよ」と極めて簡潔かつスピーディに話をまとめて私と他一名を池袋だったかの名画座に連行し,そのストレンジラヴ博士と『時計仕掛けのオレンジ』の2本立てを見せつけてくれたものでした。
 実のところ,ストレンジラヴ博士自体はまぁ,頭デッカチが厭味たっぷりに風刺利かせて1本作ったねって感じのそこそこ微笑ましいものなのですが――いや,だったと思うのでいいのですが,しかし,一方の時計仕掛けの方がもう,頭デッカチが厭味たっぷりに悪意と害意と暴力をネチネチネチネチネチネチと畳み掛けてくれやがりましたねって云う感じのスバラシい作品で,お陰さまで,「一応二枚目と云う扱いらしいのがまたよく判らないマルカム・マクダウェルのギョロ目」と,「彼をリンチにかけようとする元子分の舌なめずりせんばかりの痴れ台詞 "Well, well, well, well, well, well, well, well, well, well ..."」と,「見え透いた愛想をふりまきつつ彼らがマクダウェルを人目につかない場所へ誘導する後ろ姿の長回しカット」とは今でもトラウマ気味に脳裏にこびりつき,名画座を出た後の食事がたいそうマズく思われた,と云う経緯のお陰でキューブリックはどうにも印象よろしくありませんで,「ホモ・ルーデンス」の語が何故かまぶされた賛寸評に,首をひねりつつ「そりゃアンタの ludo の質が劣悪なんだ」などと意味不明な八つ当たりをしてみたり,大嫌いな象徴表現だらけの『2001年宇宙の旅』は従ってどこが面白いんだかサッパリで,むしろ『2010年』の監督を買って出たピーター“ダイアローグマスター”ハイアムズの蛮勇にしめやかなる拍手を送りつつ,結局面白かったのって,アレックス・ノースのとんがったオーケストラ曲に乗ってグレコ=ローマン彫刻がどんどんボロボロになってっちゃう『スパルタカス』のオープニングくらいのもんだよなぁ,との結論に安住して現在に至る――いえつまり,『メルキアデス』は28日までなので忘れないようにしなきゃなオレ。

☆今期 (2006/04/14)

 余所からヒントを貰うまで『Fate』第14話の意味するところに気付けずほんの少々へこんでおります。そして『ハルヒ』第2話(実質第1話)が期待以上の出来で,前回の第1話(第0話?)を振り返るにスタッフに弄ばれた感が異常に強くやっぱりへこんでおります。でもやっぱり狙い過ぎだって。ところで『ひぐらしのなく頃に』も面白くてしかたありません。不気味さもいいですし,『ハルヒ』もそうですがフラストレーションを覚えずに芝居を追っていけるてのが何より嬉しい。川瀬敏文の名を見るのは『AWOL(エイウォール)』以来と云う辺り,アニメ見てるようで全然見てな――いってことはないかも知れないけどやっぱりどうも見るものが相当偏ってましょうか,などとどうでもいいことまで考えてしまいつつ,ちなみに『BLACK LAGOON』はフラストレーションを覚えずには見られませんでした。会話の呼吸が悪くて。日本語かな。

☆ツウ (2006/04/09)

 よしひこさんの引越しの手伝いに行ってきました。本の詰まった段ボール箱なぞ,無限にあるのではと思わせて中々の難儀,情けなくも終いには満足に腕を上げられなくなって真っ直ぐに歩くのもやっと,などと平素の運動不足がいいように祟るわ祟るわ,夕餉の香り漂う平穏なアパートの軒先でよもや行き倒れはすまいかと,いえ勿論虜囚の強制労働じゃないんでそんなこともなく,まぁ何とかかんとか片付いたら翌日からさっそく筋肉痛です。起きた時よりも午後に入ってからの方が痛みが増しているような気がする辺り,どうしても自分の年齢を考えてしまいますがしかしそんなことより――せめてあの益体もない雑誌群をもっともっともっと捨てやがれと‥

☆ハルヒ (2006/04/04)

 9割9分を早送りで見ました。奇を衒ったとも云い難い摩訶不思議構成ですが,あれは若しや奇を衒っていたのですか。構成上の“正式な第1話”はどうやら次回のようだとしたところで,しかしあんな“プロローグ”が客寄せになるものなのか,いくらなんでも狙い過ぎなのでは‥

☆柑菜 (2006/03/05)

 
 また内輪。なにやっ(略)。下の“瑞穂ちゃん”と俊雄くんのツーショットに「制服が違う,画き直せ!」とクレームがつきました。うう,なんて目敏いんだ,伊達にANA人形を集めてないと云うことか。いや関係ないか。放置しとくと,せっかく手放したDVDが「資料用」と称して舞い戻って来かねません。仕方なく画き直し。ただしコスチュームに合わせてキャラクタと場面の方を変えてます。
 画き直す意味がありません。
 こんなことにかまけてる間に,何処ぞで「鬼回し」を敢行したよしひこさんが,神様人形25体のデルタ陣形集合写真を送り付けて来ました。どっちを向いても恐ろしい人たちばかり。

☆画廊 (2006/03/03)

 再び,以前雑記に仮置きした落画きを格納し直しただけです‥

☆“瑞穂” (2006/02/26)

 
 また内輪。なにやってんのかな‥。ホラーが苦手で『おボ●さま』の大好きなくだんの友人は,結局見たそうで‥‥アレを。ところで今回の『地獄少女』は爆笑ポイントが普段の3倍増し,更に,やっぱり笑う処と思うのですが主人公が恐るべきクールさを天然発揮して恰好よく,相手の地獄少年が気の毒になるくらい。なかなか楽しかったです。このアニメが何処へ向かうんだかハラハラしますが‥
 

☆画廊 (2006/02/24)

 以前雑記に仮置きした古い掲示板絵を格納し直しただけです‥

☆感染するビデオ (2006/02/20)

 昨日日曜日は,航空料金格安期間を利用して上京した九州本部長とコミティアを見て回り,その後でANA人形君も交えて呑んだわけなのですが,そこで何がショックだったって――

我「ああそうだ,呪怨のDVD持って来たよ」
九「は?」
我「呪怨」
九「ええ‥呪怨が何ですか?」
我「いや,だから返すよ」
九「え? いえ,私は 差し上げた つもりだったんですが‥」
我「えっ?!――要らないよ! 返すよ!」
九「いえいえ,どうぞどうぞ」
我「何がどうぞどうぞ! まさか自分でもう1枚持ってンの?」
九「いいえ,持ってません」
我「じゃあいいんじゃん,はい」
九「あああいえ,やっぱり持ってます,持ってるんですよ」
我「――返す返す!! はい!」
九「今度ビデオの“2”を買うときに,“1”とセット購入しようと思ってるんですよ」
我「何がセット購入‥! ここにあるじゃん! はい!!

 貸し付けられたものを返すのに何だってこんな苦労しなけりゃならんのか。
 ちなみにその後,ビデオのイヤな場面を延々再現語りしていたところ,やはりホラーは苦手な筈のANA人形君が徐々に興味を示し始め,最終的には何故か栗山千明に釣られて持って行きました。今は後悔してるようです。それなら栗山千明だけでも見たら如何かとも思うのですが,でもあのエピソードは真っ白な俊雄くんとセットだしなぁ‥
 一体この話題はいつまで続くんだろう。
 ときに,『パッセージ/死の脱走山脈』に於けるマルカム・マクダウェルの悪乗り演技についての再現語りまで始めたのが,一体どう云う経緯でだったのかサッパリ思い出せません。2人からは,『〜の大和』(どうもあのタイトルは‥)がよかった,せっかくセット見たんだし,劇場へ行け,と薦められました。昨今のメジャー企画映画に辛い本部長まで薦めるんですから,やはりここは大画面で見てみるべきか。ANA人形君からは「迂闊にも泣ける」と脅されてるので,イマイチ及び腰ではあるのですが。

☆秋葉原 (2006/02/19)


 またしても内輪掲示板向け画像ですが,話題は電撃大王とは全く関係無く,直接間接問わず『サイレン』だったり『悪魔の棲む家』だったりします。薄い脈絡をコネ上げて『暁の七人』を持ち出したところで流れはきっと変えられず。何の話なんだか。

☆怨み系 (2006/02/17)


 ギャグですなぁ‥
 内輪掲示板へのうろ覚え投稿画像をさらに弄くって,しかしどうにもなりません。他にも,アニメは見てませんがこんなのもあります。脈絡が判らないと面白くもなんともない,ってことはありませんのでご安心ください。なにしろ脈絡が判ってもやっぱり面白くもなんともありません。

☆メモ (2006/02/10)

 似たようなポーズばっかり。

☆記憶の穴 (2006/02/10)

 ――では更々ありません。たまにフト「そう云えばあんなのがあったなぁ」と浮上して来て,でもこの場合「あれは何だったのか」ではなく,何なのかは判ってる:『わが青春・キックオフ』The World Cup - A Captain's Tale ('82)。記憶のイボ?(‥いや) 20年くらい前にNHKで放送された,実話を基にしたイギリスの単発TVドラマで,廿世紀初頭,イタリア国王のサッカー試合招致を受けて,イギリスの貴族が代表チームを送り込もうとしたところサッカー協会の協力を得られず,仕方なしに田舎の炭鉱町の貧乏アマチュアチームを遠征させる筋立て。ディテールは覚えてないんですが中々面白かったと云う感想記憶だけあります。
 いきなり何だ,と申しますに,仲間と素人サッカーチームをやってる弟が,暮れ辺りに対戦相手を募集してようやっと応募が来たのを見たら,お相手はいずれ40代後半の趣味人チーム。弟の居るとこはけっこう年齢がバラバラのように聞くので,試合が実現したとして,20〜50歳辺りまでまんべんなくバラけた素人集団が休日の河川敷を駆け回る楽しそうな図を何となく思い描いたところ,不意にまたそのドラマの存在を思い出したと云うただそれだけ。
 詳しくないのでアレなんですけれども,サッカーファンもきっと20年前よりはずっと多いのでしょうし,せっかくワールドカップもやることですし,ものはついでであのドラマをまた放送しちゃくれまいかと思ったことです。

☆御神体 (2006/02/05)

 なんだかもう,更新のたびにこんな話題であるような気がして情けなく,ピーピー泣けても来ますが取り敢えず洟を拭き,とにかく手伝いのギャラ代わり――と思わせて,何らかの慢性伝染病に確実に感染させようとの悪魔的な意図を以ってして,よしひこさんがなんと神様をくれました。企図は邪悪でモノは神様,ってありがたいんでしょうかどうなんでしょうか。
 いえ実際のところとてもありがたいのですが,しかし,15センチくらいの巨大神像ともなると流石に置き場に困りました。本棚の空きにねじ込むことも出来ず机の上に仮置き。この手のが埃かぶってると哀しくなるので,何か適当な透明ケースでも買ってしまおうかとウッカリ思いつつ,でも収納なんか増やしたらキリがなくなりそうでそれこそ術中に嵌ると云うか何と云うか,モノに執着してはいけないって云ってるでしょう竹下弥生。あああそうか,毎日掃除すればいいんだ! <やらない

 ――てのはさて置き,ついでに,オンエアを見損なった分とか未放送分とかをDVDで見せてもらいました。オンエア見てるときは,芸がやたらめったら細かくて丁寧だけど話が平らかに過ぎるような気がしてちょいと不満だったのですが,そう云うもんだと思って見てると――うーん! 面白いですね‥。見はぐってた生徒会長選挙のエピソードなんかも,応援演説は素直によかったし,オチへ至る端折り方も趣味だし,未放送の駆け落ちエピソードも面白かったです,章ちゃんガンバレ。でもやっぱり「大和さん!」のノリはヤだなぁ‥

☆白 (2006/01/21)

 しかし雪よく降るなぁ‥

☆地獄少女 (2006/01/21)


 どうしてもすッとぼけた表情にしかなりません‥まぁいいや! 今年の“抱負”がああでも,ハードでないホラーアニメは見るのでーす。と云っても前半は飛び飛びでしか見てませんでした。忿恨請負人でない残る2人のキーパースン(上田祐司とその娘)がようやく登場した後半,ジワジワと面白くなって来たような気がいたします。第13話はビデオに録っときゃよかったと痛惜の極み。いえ大袈裟です。ところでウチでの東京MX映像は十重二十重(トエハタエ),1カットに同じ人が4人も5人も映ってくれてなくていいので,ああせめて千葉テレビとか‥
 うろ覚えですいません,あとで見返したら台詞ちょっと違うし袖も長かった‥先に見返しとけよ! まぁいいや! こう云う,物語の進行やキャラクタ性の説明には殆ど寄与しないと云う意味では無駄なダイアローグを,もっと小まめに入れてくれるといいなぁ,とかアニメ見ててちょくちょく思います。

☆謹賀新年・2 (2006/01/03)

 呪いにあてられて上げるの忘れてました。ちせさんからの賀状をしばらく飾らせていただきます。毎年ご丁寧にありがとうございます。
 それと,本部長から年賀状(紙)が届いたのですが,面白すぎるので個人情報に触らない程度に無断引用しておきます。人となりを何となくご推察ください。て云うかどうにかしてください。呪いにかまけてる暇があるなら「おさげサイト」をとっとと立ち上げて貰いたいもんです。
 しかし犬は可愛いなぁ,柴かなぁ。

☆謹賀新年 (2006/01/03)

 暮れから年頭にかけて姪甥に遊ばれたり朝から晩まで呑んだくれてたりですっかり自業自得グロッキー本多です今年もよろしくお願いします。
 さて,グロッキーなのには他にも理由があって,暮れと云えば例の祭りのあと九州本部長その他と集って呑んだくれて,その際彼が,過去10年くらいの積もり積もった経緯をまとった様々なモノをくれたわけなのですが,例えば――
 これは西日本を席巻するフンドーキン醤油の販促キャンペーンアイテムでありますところのフンドーキンぶるぷるウサギ。フンドーキンのサイトで見たときには造形がイマイチかと思ったものですが,主力商品2種を抱えて無表情に並び立つ姿にはえも云われぬ愛嬌があって捨て難く,他にも例えば――
 大分の水族館で売られていたぷるぷるイルカだそうで,これもなんだかチープな愛嬌がたまらないわけで,つごう3点有り難く拝受いたした次第ではありますものの,しかしそれらと一緒に手渡されたコレは果たしてどうなのか――
 室内照明が映り込んでたりして見づらいでしょうが気にしないでください,どうせアレですから――ああつまり,『呪怨』の最初のVシネマです。ご丁寧に『輪廻』のチラシ付き。アメとムチでしょうか,付き合いは決して短くはない筈なのですが,本部長の行動様式は今以って謎また謎,意味不明の闇の迷宮です。とにかくどうやら,どうあっても見ろ,とそう云うことのようで,意味不明と云えば呑みの席に居た他4名様も――うち3名様は見るつもりもないくせに――見ろ見ろとやかましくて仕方ないのもわけが判りません。とにかくお陰さまで,年末年始が非常に呪わしいものとなりました,ありがとうございました。ええ,見ましたとも。DVD再生の前に,まずはしっかり歯磨きをしてトイレに行って,それから布団にガッチリくるまって。

 見終わってからこの方,例えば押入れを開けるのが怖くて仕方ありません。押入れを開けたらもう,布団しか見ないようにしてます。天井なんか見上げるものか! 伽椰子が階段を這いずり降りてくる――特に,角を曲がる前の,暗闇にシルエットがかろうじて見えてるだけの場面もいい加減どうかと思うのですが,とにかく天井裏をコソコソするのは是非とも已めて欲しいものです。「コ,コ,キキキ‥」とか,自分で立てる床の軋みとか家鳴りとかが聞こえるたびにビクビクするようになりました。以前劇場版の宣伝をウッカリ見てしまったとき,伽椰子の「ア゛ア゛ア゛ア゛‥」(←表記のしようがない)が耳から離れなくて,それがたまたま換気扇の軋みと似てたのでこれまた換気扇を回すたびにおっかなくて仕方なかったりもしたのですが,とにかく彼女の立てる音には毎度脅かされ通しです。
 俊雄くんにしても,風呂場の窓から両腕をダリラ〜ンと出して「せんせぇ〜」とやってるのは序の口愛嬌でしかなく,悪名高きあの真っ白な顔に真っ黒な目口はやはりどうかと思うわけです。なにもちょくちょく真上を向いてその大口開けて,しかも猫そっくりな声で鳴かなくったっていいじゃありませんか。墓まで立ててもらってまだ成仏しやがらないのかあの猫は。そ云や墓標が倒れてたな。もとい,それに,薄暗い職員室を裸足で走り回らないでいただきたいものです。いつの間にやら後ろにコッソリ立ってたり机の上に乗っかってたり,そんなことされりゃ栗山千明でなくったってビビります。栗山千明と云えば彼女には『死国』でさんざんな目にあわされて,筒井道隆の肩口から本だかなんだかを覗き込んでたり床から涌き出て夏川結衣にしがみついてたり2階の曇りガラスに張りついてキュウキュウ云わせてたり,あのイメージ/音声を駆逐するのにかなりの時間を要したも――キュウキュウは無かったかも判りません,思い込みで場面をいくらでも改変してしまうので記憶には自信がありませんが,ここで問題なのは実際がどうだったかなんてことでは更々ないのは申し上げるまでもありますまい。あああ,こんなこと書いてたらぶり返して来ました,マズい,マズいよ! まぁそんなこんな,恐れていた通り日常生活に大いに支障をきたしている次第であります。押入れがコワい,公衆便所の仕切りと天井の隙間がコワい,鏡がコワい,風呂場の曇りガラスがコワい,流しの排水口がコワい,闇がコワい――こんな体たらくでは先ほどのフンドーキンウサギも『シャイニング』の双子女児にしか見えませんで,こんなんで深夜アニメをまともにオンエアで見られるものやら(<そこか),今から不安です。せめて12日までには恐怖妄想を駆除したいところですが,この手のは半年くらいは平気で引き摺るので見通しはどうにも明るくありません。取り敢えず今年の抱負:

死ぬまでホラー映画は見ない。

 新年らしく締めくくれました。

 が,それはそれとして,きっとかなりの低予算なんでしょうけども,その辺は限定アングルやら照明やらカット回しやらの演出・編集でカバーしてあって,予算と技術を無軌道に注ぎ込んでやりたい放題の昨今遊園地映像群に比べれば,まだ映画を見てるような気分には成れました。少なくともそこだけはよかったです。

 ちなみに右は同じ呑みの席で別の友人がくれたダブりのお人形。出張その他でひたすらANAを利用して何をするかと思えばコレなのは流石と申せましょう。フライトアテンダントの制服の変遷を追ったシリーズ,と云うことのようで,パッケージによれば全9種あるのをちゃんとコンプリートしたそうです。「愛があれば引ける!」などと広言して憚らないのもダテじゃないのかも知れません――いくら投資したんだかコワくて訊けません。
 そ云や「お人形のお人形」とかも先月今月辺りに出てるんですよね‥世の中罠だらけだなぁ。

☆寺島進週間 (2005/12/28)

 録っといた『逃亡者 木島丈一郎』,貸りものの『交渉人 真下正義』,それと,録っといた土ワイ『森村誠一のタクシー』の順でポツポツと見てみたら結局寺島進づくしなわけなのですが,『交渉人』はまるで『パトレイバー』なんですね鳥も出て来るしと云う話はさて置き(でもそれなりに面白かった),何故か残り2本とも子連れロードムービーになってるのがなんだかおかしくて,でもって『タクシー』は思いがけない拾い物のような気がしてなりません。いくらキャラクタを借りてるからって(殆ど読んだことないけど)森村誠一の名を冠するのはどうなのよ,てなくらい,寺島進の子連れロードムービー部分は強引でいい加減でお気楽で楽しかったです。
 寺島乗務タクシーに刺傷を負って乗り込んで亡くなった女性乗客の死に際の頼みと,遺族(黒部進)の非常に強引な説得懇願に従って,警察にも届けずに東京から能登までタクシー業務(乗客は遺体)。途中で仮眠しようと空家に立ち寄ればそこは実は空家でなく,唯一の住人の幼い盲目の女の子は母親を病気で亡くしたばかり。母親の密葬(?)の手伝い,更に能登に住む祖父の家まで乗せてってくれと頼まれれば仕方がない,役所にも届けずものすごく内密な葬儀(庭先土葬)を済ませて珍道中続行(乗客は遺体と女の子)。トラック野郎を助けたり逆に助けられたり,刺殺された女性の遺体を回収したいらしいマル暴が実家の回りに張り込んでいると判れば,黒部進と,知人の旅館のおかみが一計を案じて祭りに紛れて遺体を実家に引き入れるなどと,一体これは何のドラマなんだろうかと頭を抱えるほかなし。
 主演の小林桂樹・片岡鶴太郎・水野真紀・船越英一郎は普通に2時間サスペンス上の役割を全うしたと思うのですが,人のいい寺島タクシーだけは何か別もの。女の子も無事に送り届け,警察の捜査が及んでも,死体運搬の件などは事情を鑑みてお咎め無し,てのを片岡の報告台詞の中にサラリと紛れ込ませただけで一件落着――本筋はそれからまだ暫く続くのですが,とにかく旅はそれで取り敢えず終わり。いささかブラックな人情喜劇と云えばいいんでしょうか,ミステリ部分はどうでもよろしく,いやぁ,皮肉でなく楽しかった。土曜ワイドってそもそもそう云うものなんでしょうか?

 それはそうと,『ハリー・ポッター』を3巻まで貸してもらってたのを読み始めたら,映画もそれなりに面白かったけど,やっぱり小説はずっと面白いですね。止まりません。魔法がらみのあれこれは映画の方でもマメに掬い上げてるようですが,ロンの兄の双子の減らず口とか,その友人の,クィディッチの実況アナウンサーとしてしか殆ど出て来ないリー・ジョーダンの身贔屓たっぷりの罵詈雑言とか,ってあああいや,そう云うのばっかりでなく他にも色々楽しい細部が目白押しで,あとやっぱり――つくづくイギリス人ってミステリ仕立てが好きなんですね。骨の髄まで染み込んでる云うか。伏線の張り方とかドンデン返しとか,マクリーンやらライアルやらの冒険小説と同じ匂いがします。すいませんねたとえが古くて。

☆Painter Essentials 3 (2005/12/17)

 体験版をほんのちょっと弄ってみたら,水彩を他のブラシと同様に扱えるようにしたってことなんでしょうか,「デジタル水彩」だけ便利でした。レイヤ上に彩色出来るしスポイトで色は取れるし――って云うかそれの出来ない以前の仕様がとんでもなく摩訶不可思議だったってだけですよね,誰だあれ考えたの。
 Essentials 自体は Painter と openCanvas を足して4で割ったような使用感なので体験版止まりとはなりましょうが,なんとなく,“紛い物”と名高い Painter 7,8 はすっとばして 9 でしたっけ,成る程あれはいいものなのかも知れない,と今更のように思わないでもなかったです。が,そんなことより,展開の非常に気になるところでほぼ1ヶ月お預けとは‥‥いやぁ,年の瀬ですねぇ。

☆机辺の蓑虫 (2005/12/03)

 ビミョ〜に長引く鼻風邪で,洟の滂沱たるに業を煮やして掻巻を“着て”みましたらばピタリと止まりました。今まで厚着のつもりが全然足りてなかったらしい。そして,「頭寒足熱」の「足」とは「首から下」のことかと今更のように‥
 しかしこれは非常に動きづらい。


 例によって絵と文は全く関係ありません。それにしてもどうしてこう云う色になっちゃうのかな‥

☆COMBAT! (2005/11/19)

 昭和回顧ってことなんでしょうか,古い流行歌と安保闘争の映像が流れたりもするのに紛れて,先週辺りからBSでいきなりやってるのでチロチロと見てます。やっぱり面白いなぁ。コンバットと来たらテッド・ポストとジョン・ペイサーくらいしか名前を覚えていないのですが,子供のころ私が見てたのはわりと後期のものらしく(途中からカラーになるし),今やってる,初期のものらしいエピソード群の演出は,たまたまなんだかどうなんだかロバート・アルトマンかバート・ケネディのどっちか,たまに脚本も書いたりして,結構スゴい人たちが係ってたんだなぁとビックリしました。ひねくれた展開とサスペンスタッチのアルトマンに,どうしてもどっかにお笑いポイントを置かずにはおれないケネディと,持ち味それぞれ。ブラドックと云う準レギュラーキャラクタ(主にお笑い担当)はケネディが捩じ込んだんじゃなかろうかと疑われてなりません。
 それにしても,当り前ですが田中信夫も納谷悟朗も山田康雄も羽佐間道夫も日下武史も大木民夫も田口計も声が若い。昭和はやっぱり既に遠かった‥

☆Walter Wager - Viper III (2005/10/18)

 先日,悪意に満ちた友人どもが「見ろ見ろ」と未だにやかましい『呪怨』のビデオを試しに捜しにレンタル店を訪れたときのこと,某フランス人夫人やら何やらエロティックな背表紙ばかりのコーナーに,何故か『合衆国最後の日』DVDがバーンと横向きに入れられていたのがどうにも納得いきませんでした。そこの店員はロバート・アルドリッチに何か含むところがあるのでしょうか。或いは逆に,非常に手の込んだ布教活動なのでしょうか。いえそれよりも,大昔にTVでやった吹き替えも収録してあるみたいだったので,これはむしろ買うべきものなのではと真剣に悩みました。石田太郎と大塚周夫と今は亡き木村アキラ(字は小+晃)との不信に満ちた競演。ああどうしよう。ちなみに『呪怨』はコワそうなのでやっぱり借りられませんでした,こっちは全く悩みませんでした。