POP
【COPiC】

 看板兼現在地表示板とでも云いましょうか。
 冬は冬で新刊を出したにもかかわらず,ここに描かれているキャラクタは夏に描いたマンガのです。夏のマンガがああで,冬がああなので,彩色直前の原稿(と云っても,クロッキー・ブックにラフを描いたのをそのまま本採用しただけなんですが)を見た弟に,「久しぶりに”黒い”原稿を見たような気がする」とか云われる始末。
 にしても,相変わらずの色彩感覚はなんとかならんもんでしょうか。しかも地味。

 因みに右は,今回の新刊に友人の三宅ロース(さんたくろーす)氏がその場で書いてくれたPOPです。何だか不思議なキャッチラインが面白いので載せてみました。よくもまぁ,咄嗟にこう云うのが思い浮かぶもんだとちょいと感心します。
 ちょっと変わった人生って何?

 彼は,余暇のほぼ全てを映画鑑賞に費やすことによって仕事のストレスを解消する――つまり,疲労はついに解消されず,精神的な方面はともかく身体的なストレスは溜まる一方と云う,救い難い信条の持ち主なのですが,さすがに色々な映画の情報には通じていて,おかげでビッグサイトへ入るまでの行列(人間の信号渋滞)の待ち時間が,ヘルツォークの新作『キンスキー』(だったかな?)の愉快な話題にまぎれました。ヘルツォークがキンスキー云うたらまさしくあのクラウス・キンスキーですが,俺様ぶりの最たるもの,撮影中の事故か何かでエキストラが怪我をしてみなの注意が自分からそちらへ向いた途端,「みんなオレを見ろ!」とばかりに暴れだしたりとか,何かが気に入らなくて撮影用の刀剣でやはりエキストラだかスタッフだかにいきなり斬り付けたりとか,早い話,魁偉ならぬ怪異な風貌を裏切らず,ヤツぁやっぱりただのキ●ガイです。奢り怒れるキンスキー,それをなだめるヘルツォーク――全編ただそれだけの映画。話を聴くだに,被写体が面白すぎると云うただそれだけの理由によって,『キンスキー』はヘルツォークの唯一の傑作となるに違いないのデス。

 根拠のない偏見にまみれた意味のない放言はさて置きます。
 ビッグサイトは去年が初めてだったんですが,冬のあそこはなんだかえらく寒かったです。搬出入口を一日中開け放しだったために,壁の方に近寄るにつれてどんどん気温が低くなっていくので,”内陸部”から自分らのブースへ帰るのはメチャメチャ気が重い。皐月章氏差し入れの毛布がなかったら,私も三宅ロース氏も間違いなく凍死していたでありましょうよ。晴海の冬のときはそんなことなかったんですが……これもひたすら長くなる行列の所為なのでしょうか。よく判りませんが。

Return to Corridor